マンジャロの主な副作用と対処法
著者:Medvice編集部 / 監修:おうちでクリニック

マンジャロの主な副作用(消化器症状・低血糖・急性膵炎等)と一般的な対処法、受診判断の目安を添付文書ベースで整理します。
マンジャロを使用するうえで、最も気になるのが副作用です。本記事では、マンジャロの主な副作用と一般的な対処法、医療機関を受診すべきタイミングを、添付文書および PMDA の安全性情報をもとに整理します。
この記事でわかること:
- マンジャロの副作用の全体像と頻度
- 消化器症状・低血糖など主要な副作用への対処の考え方
- 急性膵炎など重大な副作用のサイン
- 受診の目安と、副作用が出やすい人の特徴
マンジャロの副作用の全体像

マンジャロは、適切な診察のもとで多くの方に使用されている医薬品ですが、すべての医薬品と同様に副作用のリスクがあります。承認時の臨床試験および添付文書によると、副作用は大きく以下の4つに分類されます。
- 高頻度の消化器症状(投与初期に多い)
- 低血糖(特に併用薬がある場合)
- 頻度は低いが注意が必要な重大な副作用(急性膵炎など)
- 過敏症・注射部位反応
以下、それぞれを順に整理します。
消化器症状(最も多い副作用)

マンジャロで最も頻度の高い副作用は、消化器系の症状です。GLP-1 受容体作動薬の作用機序(胃排出遅延・食欲調節)に関連した症状と考えられています。
主な症状
- 悪心(吐き気)
- 嘔吐
- 下痢
- 便秘
- 食欲減退
- 腹痛・腹部不快感
これらの症状は投与開始から数週間にかけて多く報告されており、用量を漸増する過程で軽減することが多いとされています(添付文書)。
一般的な対処法
- 食事を少量ずつ複数回に分ける
- 油の多い食事や脂っこいものを避ける
- こまめな水分補給
- 症状が強い場合は次回投与前に処方医に相談(用量調整・休薬の検討)
受診を検討すべき症状
- 嘔吐・下痢が3日以上続く
- 強い脱水症状(口渇・尿量減少・めまい)
- 体重が急激に減少(数日で2〜3kg超)
- 重度の腹痛が持続する
低血糖

マンジャロの単独使用での低血糖リスクは低いとされていますが、以下の場合にリスクが上がる可能性があります。
- スルホニルウレア剤との併用
- インスリン製剤との併用
- 高齢者・腎機能低下のある方
- 食事量が極端に少ない・食事を抜いた場合
低血糖の主な症状
- 冷汗・震え・動悸
- 強い空腹感・脱力感
- 集中力の低下
- 重度の場合:意識障害・けいれん
対処
- 軽度の場合:ブドウ糖10g程度の摂取(ブドウ糖タブレット・砂糖入りジュース等)
- 15分待っても改善しない場合は再度ブドウ糖を摂取
- 意識障害がある場合は救急要請
重大な副作用(頻度は低いが注意が必要)
急性膵炎
頻度は高くないものの、急性膵炎が報告されています。以下の症状がある場合は直ちに使用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
- 持続する激しい腹痛(背中に放散することがある)
- 嘔吐を伴う腹痛
- 発熱を伴う腹痛
胆嚢炎・胆石症
胆嚢の炎症や胆石が報告されています。右上腹部痛・発熱・黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)などの症状が出た場合は受診を検討してください。
急性腎障害
特に重度の消化器症状による脱水時に報告されています。十分な水分補給が予防として重要です。
過敏症(重度のアレルギー反応)
発疹・蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下などの症状が出た場合は、アナフィラキシーの可能性があります。直ちに救急要請してください。
注射部位反応
注射部位に発赤・かゆみ・腫脹などが出ることがあります。多くは軽度で経過観察可能です。毎回注射する部位を変えることで予防的に軽減できる場合があります。症状が強い場合や持続する場合は処方医にご相談ください。
副作用が出やすい・使用に注意が必要な人
以下に該当する方は副作用リスクが上がる、または使用できない・慎重投与となる場合があります(添付文書「禁忌・慎重投与」より要約)。
- 妊娠中・授乳中の方、妊娠の可能性のある方
- 1型糖尿病の方
- 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡の方
- 重症感染症の方、手術等の緊急の場合
- 急性膵炎の既往がある方
- 重度の胃腸障害がある方
- 髄様甲状腺癌(家族歴含む)または多発性内分泌腫瘍症2型がある方
- 本剤の成分に対し過敏症の既往がある方
該当する可能性がある方は、必ず処方前に医師に申告してください。
副作用が出たときの基本対応
- 症状を記録する(時期・強さ・持続時間・関連する状況)
- 軽度であれば経過観察し、次回診察時に処方医へ報告
- 中等度以上であれば次回投与前に医師判断を仰ぐ(用量調整・休薬の検討)
- 強い腹痛・呼吸困難・意識障害など重篤な症状があれば、直ちに救急要請または救急受診
自己判断での中止・再開・用量変更は避け、必ず処方医に相談してください。
よくある質問
Q. 最初の数週間は副作用が必ず出ますか?
個人差があります。消化器症状は投与初期に多く報告されていますが、すべての方に出るわけではありません。出る場合でも軽度〜中等度で経過することが多いとされています(添付文書)。
Q. 副作用が辛くて続けられない場合は?
処方医に相談してください。用量の調整、投与間隔の変更、一時的な休薬、他剤への変更など複数の選択肢があります。自己判断での中止は避けてください。
Q. 副作用は時間とともに軽減しますか?
多くの場合、用量を漸増する過程で身体が慣れ、症状が軽減することが報告されています(添付文書)。ただし、重大な副作用(急性膵炎など)が出た場合は速やかに使用を中止し、医療機関を受診してください。
Q. 市販の整腸剤や吐き気止めを併用してもよいですか?
自己判断での併用は避け、処方医に相談してください。マンジャロ自体が胃排出を遅らせる作用を持つため、他薬の吸収に影響する可能性があります。
まとめ
マンジャロには、消化器症状を中心とした副作用が報告されています。多くは軽度〜中等度で対応可能ですが、急性膵炎などの重大な副作用も稀に報告されているため、症状の変化には注意が必要です。
副作用が出た場合の判断は、自己判断ではなく必ず処方医に相談してください。当サイトの提携医療機関「おうちでクリニック」では、マンジャロ処方後のフォローアップ診療も実施しています。
マンジャロの基礎情報についてはマンジャロとは?作用機序と承認状況をわかりやすく解説をあわせてご覧ください。
参考
- マンジャロ皮下注 添付文書(日本イーライリリー株式会社)
- PMDA(医薬品医療機器総合機構)公開審査報告書・安全性情報
- 厚生労働省「医療広告ガイドライン」
参考文献・情報源
- マンジャロ皮下注 添付文書 — 日本イーライリリー株式会社
- PMDA 公開審査報告書(マンジャロ) — 医薬品医療機器総合機構
- 医療広告ガイドライン — 厚生労働省
監修医師
おうちでクリニック 監修医師
医師 / おうちでクリニック
- 医師(日本国厚生労働省)
提携医療機関「おうちでクリニック」の医師がマンジャロおよびGLP-1関連記事を監修しています。詳細プロフィールは順次公開予定です。
提携医療機関
マンジャロの診療は
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マンジャロの処方は医師の診察が必要です。提携医療機関「おうちでクリニック」のオンライン診療で相談・処方を受けられます。
公式サイトで詳細を見る →※マンジャロ皮下注は2型糖尿病治療薬として国内承認された医薬品です。
肥満治療目的での使用は適応外(自由診療)に該当します。
適応外使用に関する重要なお知らせ
- マンジャロの承認状況:マンジャロ皮下注(一般名:チルゼパチド/製造販売:日本イーライリリー株式会社)は、「2型糖尿病」を効能・効果として日本国内で承認された医療用医薬品です。
- 適応外使用について:肥満症やダイエット目的での使用は、承認された効能効果の範囲外(適応外使用)であり、 保険適用外の自由診療(自費治療)となります。費用は提携クリニックの公式情報をご確認ください。
- 主な副作用:消化器症状(悪心・嘔吐・下痢・便秘・食欲減退・腹痛)、低血糖、 急性膵炎、胆嚢炎・胆石症、急性腎障害、過敏症、注射部位反応など。詳細は処方医にご確認ください。
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本記事は医療情報の提供を目的としたものであり、医師による診断・治療の代替を目的とするものではありません。 治療を検討される方は必ず医療機関で診察を受けてください。